歯周組織再生療法とは
歯周病により失われた歯周組織(歯肉、骨など)を甦らせる再生医療です。
歯周病で失った歯周組織の再生や、インプラント治療が今まで出来なかった部分の骨を再生することも条件次第では可能になります。
今までの歯周病治療は、症状の進行を止め、残った歯周組織を安定した状態に保つことが最大の目標でした。
再生療法は、条件さえ整えば歯周病で失った歯周組織を再生させ、歯周病になる以前の健康な状態に近づけることができます。
歯周組織再生療法をおすすめする方
他院で抜歯するしかないと言われた方、何としても歯を残したいと考えている方、歯周ポケットが深い(4mm以上)の方におすすめしています。歯周基本治療で4mm以上のポケットが残っている場合は、歯周組織再生療法のご提案をします。
歯周組織再生療法のメリット
- 吸収してしまった骨を再生させることで、歯の寿命を長くすることができる
- 歯周ポケットや骨の段差が減少し、歯磨きしやすい環境にすることができる
歯周組織再生療法のデメリット
- 適応とならない歯や全身状態がある基礎疾患があり外科的処置ができない方は行うことができません。これらの方は感染リスクが高く、行ったとしても歯肉や骨の再生が得られません。
- 骨が再生される量には個人差がある再生療法を行ったからといって、全ての骨が再生できるわけではありません。骨が溶けてしまった箇所に再生を促す薬を入れて、50~90%の骨を再生できます。また、再生可能な量は個人によって異なります。
- 再生に要する時間がかかる
治療費
歯周組織再生療法 | ¥110,000/1歯 |
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1歯追加 | ¥22,000/1歯 |
エムドゲイン追加 | ¥33,000 |
治療の流れ
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初診 問診、検査
歯周精密検査、レントゲン写真、口腔内写真
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治療計画説明
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歯周基本治療
歯肉縁上スケーリング、TBI、歯肉縁下SRP、プロビジョナルレストレーション、咬合調整、ナイトガード製作
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再評価検査
歯周精密再検査、口腔内写真、CT撮影
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歯周外科治療
歯周組織再生療法、APF、MWF
歯周組織再生療法の予後について
ご自宅でのセルフケアと歯科医院での予防処置を行い、歯周病に再度感染しないように予防ケアを続けていく事が重要です。
歯周組織再生療法の症例
case1
BEFORE
AFTER
主訴 | 歯がグラグラする |
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治療期間 | 1年3ヶ月 |
治療費 | ¥132,000(CT撮影、診断:¥16500、歯周組織再生療法:¥110000、連結固定:¥5500) |
治療内容 | 歯周精密検査、SRP、再評価検査、CT、歯周組織再生療法、術後定期検診 |
治療のリスク | 術後疼痛や歯肉退縮の症状が発現することがあります。歯肉が退縮すると審美障害、知覚過敏が発現することがあります。歯周組織が完全に元通りになるとは限りません。 |
case2
BEFORE
AFTER
主訴 | 歯がグラグラする |
---|---|
治療期間 | 1年3ヶ月 |
治療費 | ¥132,000(CT撮影、診断:¥16500、歯周組織再生療法:¥110000、連結固定:¥5500) |
治療内容 | 歯周精密検査、SRP、再評価検査、CT、歯周組織再生療法、術後定期検診 |
治療のリスク | 術後疼痛や歯肉退縮の症状が発現することがあります。歯肉が退縮すると審美障害、知覚過敏が発現することがあります。歯周組織が完全に元通りになるとは限りません。 |
よくある質問
歯周組織再生療法にはリスクは
ありますか?
術後の感染による痛みや腫れが起こります。場合によっては再手術が必要なケースもございます。
再生療法の効果はどのくらい
持続しますか?
明確な持続期間のご案内は難しいですが、手術後の通院、ご自宅でのブラッシングケアで手術の効果を長期の経過で期待することができます。
再生療法を受けるための条件は
何ですか?
お口の中が綺麗な状態であること。患者さんご自身がセルフケアで綺麗にすることができること。これらが挙げられます。歯肉の周りに汚れ(プラーク)がついた状態では手術の予後が悪くなります。
再生療法後の食事制限は
ありますか?
術後の抜糸までは飲酒や手術部位での食事は控えてください。